コーティングの特性
九州ハイテックが提供するガラスコーティングシステムは、床材の表面に薄いガラスの膜をつくるような特殊工法(特許第4957926号)で、ワックスでは実現できない高機能の防汚効果が長期間維持され、
ワックス塗布やワックス剥離など、定期的な清掃作業を不要とするものです。
高硬度の防汚膜が、床材の表面を確りとガードしますので、汚れが付着しても落とし易く、
日常清掃の労力を軽減いただけます。
しかしながらコーティングの塗膜を形成しても、塗膜の上には塵や埃、汚れがのってまいり
ます。コーティングにより汚れが消えるわけではありません。
コーティングの光沢、あるいは防汚効果の維持には、毎日の清掃管理が重要になってまいり
ます。
コーテイングの塗膜の防汚効果を長期間維持させる為、いくつかご配慮いただき点があります。
以下、日常管理を頂く際の注意点をご参照ください。
1.日常清掃の手順
①除塵
ダストモップで粗ゴミを集め、チリトリで回収する。
<Point①>
粗ゴミと一緒に砂や石など、研磨作用のあるゴミを除去することで、塗膜の劣化を防止し、防汚効果を長期間維持させる事ができます。
②拭き掃除
糸モップで水拭きする。
水滴・水溜まりは乾いたモップで拭き取る。
<Point②>
モップによる水拭き掃除だけでは汚れを除去出来ない場合は中性洗剤を使用してください。尚、洗剤成分が残ると、滑り易くなる場合がありますので、洗剤成分は必ずよく拭き取ってください。
特に油汚れは水ぶきでは、取り除くことができません。中性洗剤の利用をお勧め致します。
2.注意事項
1.ワックス塗布・バフ掛けの禁止
コーティングはワックスとは異なりますので、コーティングの上からワックスの
塗布、バフマシーンの使用はご遠慮ください。
2.強アルカリに注意
コーティングは基本的に酸やアルカリなどに強い特性を持っています。しかしなが
らの強アルカリ系の薬剤が長期間塗膜の表面に付着すると、光沢劣化や塗膜の寿命
を早める原因になります。薬剤が付着した場合は速やかに拭きとるようご協力を
お願い致します。
3.運搬時の注意
コーティングの膜は30~50μと薄膜の為、局所的な集中荷重や重量物の引き摺り
で傷が入る場合があります。商品搬入や陳列時には、キャスター付の台車を使用
するなど、コーティング面の傷防止にご配慮ください。
4.転倒防止
コーティング加工により、ワックスやセラミックタイルと比較すると滑りにくく
なりますが、万全を期して出入口など(※雨水を持ち込みやすい箇所)には、
吸水マットの設置をお願いします。(※当社にて滑り止め加工を行うことも可能です)
5.コーティング塗膜の維持
靴の裏に付着した砂や小石などは、光沢劣化や塗膜の寿命を早める原因になります。
砂や小石の持ち込みを防ぐため、出入り口(風除室)にはマット敷設のご協力を
お願い致します。
6.アルコール消毒液への配慮
コーティングは、基本的に完全硬化すればアルコール消毒液をはじめとする各種
薬剤に強い特徴を持っています。ただし、完全硬化する過程ではダメージを受ける
場合もありますので、コーティング施工後、一定期間、薬剤設置個所下へのマット
設置を推奨いたします。
※コーティングが完全硬化するには2~3週間を要します。
7.バックルームの管理(惣菜作業室等)
売り場への油汚れの持ち込みは、惣菜作業室の油に起因するところが大です。
惣菜作業室、バックルームを定期的に洗浄を行うことで、売り場の美観維持は容易
になります。
またバックルームから売り場への出入り口には吸油マットの設置を推奨致します。
3.Q&A
Q1.汚れが酷くモップで落とせない場合は?
A1.モップで落とせない汚れは、水に浸けて固く絞ったメラミンスポンジで軽くこ
すって下さい。それでも取れない類の汚れは、洗剤かシール剥がし等の溶剤系
洗剤で落ちる場合があります。汚れにスプレーして2~3分後汚れが浮いてきた
ら、乾いた雑巾等で拭き取り、きれいな水で、洗剤成分を良く除去してくださ
い。洗剤成分が残留すると、塗膜劣化や滑りによる転倒事故等の原因になりま
すのでご注意ください。
Q2.ガムなどが付着した場合は?
A2.プラスチック製のヘラ等で、けずり落としてください。取りにくい場合は、上
記洗剤をスプレー後汚れが浮いてくるのを待って、けずり落とてください。
但し、金属製のヘラやカッターナイフ等は、塗膜を傷つけてしまいます。
必ずプラスチック製のものを、ご使用ください。
Q3.光沢が無くなったり、汚れ落ちが悪くなった場合は?
A3.塗膜が劣化し、本来の光沢維持効果・防汚効果が弱くなっています。
補修施工を行うことで、新設時同様の光沢、防汚性を回復することが出来ます。
Q4.自洗機を使用してもよいか?
A4.研磨剤の入っていないやわらかいパッド(白もしくは赤)であれば
問題ありません。
剥離用・研磨用などの硬いパッドではコーティングを傷つけてしまう
可能性があるのでご使用はお控えください。